教員紹介
教員紹介溝口 昭子 教授 Akiko MIZOGUCHI
アフリカ英語文学・イギリス文学
私の専門は19〜20世紀の英国人作家たちが書いたアフリカ植民地文学、そして20世紀から今日に至るアフリカ英語文学です。専門の授業ではインド英語文学、カリブ文学、英国移民文学なども教えます。私は学生時代にアジア、アフリカの国々に興味を持ち、それがきっかけで、かつて英国の植民地だったそれらの国々の作家による英語文学の存在を知りました。それらの文学が語りかける複雑な歴史、文化の変容、そして主人公のアイデンティティの問題は、自分と英語の関係、そして日本という国についても深く考えさせるものでした。「アフリカ英語文学の父」と呼ばれたナイジェリアの作家チヌア・アチェベが2013年3月に亡くなり、一つの時代の終わりを感じるなか、学生の皆さんとこういった文学を深く読むことで、グローバルな言語となった英語が伝える多様な声に改めて耳を傾けたいと思います。作品が伝える意味は読まれる時代や皆さんの読み方によっても変わります。その醍醐味も感じてくだされば嬉しい限りです。