教員紹介
教員紹介本合 陽 教授 Akira HONGO
アメリカ文学
性(ジェンダーとセクシュアリティ)の観点から、アメリカ文学を研究しています。性は生きていく上でとても重要な問題ですが、文学を考えるときも鍵になることが多いのです。文学は人生を映し出す鏡ですから。
大学時代、演劇のサークルに入っていたこともあって、研究の出発点はテネシー・ウィリアムズの戯曲でした。その後はジェイムズ・ボールドウィンやヘンリー・ジェイムズの小説を中心に研究しています。アメリカという国はある意味では人工的に作られた国であるため、往々にして理念が先行します。性の問題は生身の体、さらに言えば生きていること自体と関わる問題なので、そこで生じる葛藤が面白い。
文学を読むことは心の奥深くに分け入っていくことでもあります。誰もが普段、心のどこかで考えているかもしれないことを、文学を読むことを通して意識化していく。そんなダイナミクスを目指し、クラスも議論を中心に行っています。