挑戦する知性 教育改革プロジェクト2018年度後期スタディ・ツアー
「ハワイアンの伝統文化体験と環境リーダーシップ研修」2019.3.19-25
国際英語学科准教授 安部由紀子
3月20日から6泊8日の日程で、学生17人参加のもと行ったスタディ・ツアー「ハワイアンの伝統文化体験と環境リーダーシップ研修」。2016年から2030年までの国際社会の共通目標「持続可能な開発目標(SDGs)」を柱に、ハワイの環境、文化伝統、平和、日系人の4テーマで構成しました。具体的には、パールハーパーのアリゾナ記念館にて同館スタッフも交えて平和教育のあり方について考えるワークショップと学生発表、昨年150年の節目を迎えた日系移民の歴史、急激に観光地化が進んだ住宅街での住民と観光客の摩擦を通じて考える環境ツーリズム、白人達に否定されて一度は消えかかった伝統・文化を復活させたネイティブハワイアン達の取り組み、East-West Centerでのリーダーシップ・トレ一二ング、オバマ前米大統領の母校・プナホウ高校訪問など、多岐にわたる学びの機会がありました。
当初は前述したテーマを学んでもらうことが主目的でしたが、訪問先でビジョンを持って、人生を模索、失敗しながらも道を切り開いてきた多くの方々から話を聞く中で、学生達は「自分」を持つこと、自身の根底にある価値観、選択の大切さ、自身の生き方などを考えるようになりました。
最後には「親を喜ばせるための生き方ではなく、これからは自分が望む生き方をしたい」「人目を気にせず、自分が好きなことをやり通すと自然と自信が湧いてくると気付いた」「この広い世界では狭い考え方に縛られなくていいのだと心から思えた」「学問に関わらず、自分が人に語ることができるものを持ちたい」「優しい心をもって周りの人を大切にしようと改めて思った」など、各々が胸の内を口にするようになりました。彼女たちのたくさんの笑顔、思いを口にしてあふれ出した涙が充実した8日間であったことを物語ってくれました。