国際英語特別留学(Study Abroad)報告
国際英語専攻3年 北彩花
私は国際英語専攻2年後期(2019年9月3日から12月13日まで)語学強化プログラムで、カナダのカルガリー大学に留学しました。
カルガリーは9月末から雪が降っていて、-30℃や-40℃の日もありました。周辺にはバンフ国立公園やロッキー山脈、大学内にはOlympic Ovalという1988年のオリンピックで使用されたスケート場があり、ウィンタースポーツや大自然を楽しむことができました。
プログラムは2つに分かれていて、初めの2週間はLanguage&Culture Courseというカナダの政府、社会、先住民の文化等について学ぶコースで、残りの期間はEnglish Language Programという英語の総合能力・アカデミックな英語力の向上を目指すコースでした。
まず、私が留学先をカルガリーに決めた1番の理由は、日本人が少ないという情報を目にしたからです。高校時代は3ヶ月間ニュージーランドのオークランドに留学しましたが、日本語に触れる時間がかなり多かったことが反省点でした。そのため今回は、短期間でも英語力を上げるために絶対に自分を英語に浸す!と決めていました。高校時代に一度留学を経験していたため現地での生活に不安はそこまでありませんでしたが、たった1人で国際線に乗り、ダラス国際空港という非常に大きな空港で乗り継ぎをして海外に行くのは初めてだったので、少し緊張しました。
現地に着くと街で日本人を見かけることはほとんどありませんでしたが、学校では最初の2週間のコースは7.8割が日本人留学生で、思っていたのと違う…というのが正直な気持ちでした。しかしそれが終了すると、韓国、中国、台湾、香港、タイ、カザフスタン、メキシコ、コロンビア、イラン、カタールなど、世界中から留学生が集まって来ました。その中で韓国やタイ、メキシコ出身の仲の良い友人ができ、週末はよくブランチやショッピングに行ったり、クリスマスにはパーティーをしたり、連休はカルガリーから車で片道約3時間のエドモントンまでドライブをしたり、他にも沢山の忘れられない思い出ができました。学費には公共交通機関の定期代が含まれていたため、交通費を気にすることなく気軽に遊びに行くことができました。また、カルガリー大学にはアクティビティ・プログラムというカルガリー近郊の小旅行をするプログラムがあります。私もそのプログラムに参加し、クラスが違って普段関わることのない人たちと積極的にコミュニケーションを取りました。また、日本の文化に興味があり、日本語を学んでいる学生が集まる大学内のクラブにも所属し、現地の学生との交流を深めました。カナダに行く前から決めていた「常に日本語に触れられない環境に身を置く」ことを意識し、私が第二外国語として勉強しているスペイン語を学ぶ人たちのミートアップや留学生の集まりに参加するなど、学校の外でも沢山行動しました。カナダに着いて最初の方は耳も脳も英語に慣れていないため思うようにコミュニケーションを取れないこともありましたが、学校内でも学校外でも母語が異なる友人と楽しく過ごし、会話に困ったりすることがないと気づいた時、自分の英語力に自信がつきました。そして、どのような環境に身を置くか、どうしたら短期間でも英語力が上がるか、すべて自分次第だと思いました。
授業に関しては、Grammar, Reading&Writing, Speaking&Listeningのクラスに分かれており、最初にテストを受けてレベル分けされました。毎週すべての授業で小さなテストがあり、授業内容もかなりレベルが高く大変でしたが、とても高い英語力を持つクラスメイトのみんなから良い刺激を受け、全力で勉強しました。分からないところはネイティブの友人や先生に聞くなどして、そこでも英語でコミュニケーションを取る機会を作っていました。
滞在方法はホームステイで、ホストファミリーは中国人とカナダ人のご夫婦でした。はじめは国民性や価値観の違いから誤解を招いたり、逆に誤解をしたりすることもありました。しかし一緒に過ごす時間を増やして様々なことを話し、互いのことをよく知ることで、カナダを発つ時にはとても良い関係となり、今でも時折メッセージのやり取りをします。色々な国籍、人種、宗教、バックグラウンドを持つ人と過ごすことで、人は皆価値観が違うこと、どんな相手でも尊重し、思いやって歩み寄ることが大切だということを改めて感じました。また、ホストファミリーや友人は日本のことを沢山聞いてきました。留学前に海外の文化や英語を勉強するだけでなく、自分の国について説明できるようによく知っておく必要があります。
帰国後、現在は英語キャリアコースのゼミに所属し、通訳を専門に学んでいます。留学先で世界中の人とコミュニケーションを取ることで、言語をツールとして世界中の人と人や人と物を繋ぐきっかけとなる通訳を学びたいという気持ちが非常に強くなりました。将来、私がその「きっかけ」となれるよう、世界中にできた繋がりを自信に、グローバル人材を目指してこれからも精進していきたいと思っています。
少しでもこれから留学される方の参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
1.Moraine Lakeにて
2.沢山の時間を共に過ごした友人たちとスリープオーバー&クリスマスパーティー
3.Grammar Classのみんなと