東京女子大学 現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻

国際英語特別留学(Study Abroad)報告 

国際英語専攻3年  増田美咲

 私はアメリカはミシシッピ州にあるミシシッピ大学に、2019年8月18日〜12月18日の4ヶ月間、学部授業・語学科目付きプログラムで留学しました。プログラム期間中は大学校内の寮において台湾人のルームメイトと一緒に2人部屋で生活していました。この留学では積極性、語学力向上、英語で考える力を身につけることを目標としていました。結果的にこれらの目標を達成できたことに加えて、国を超えてたくさんの友達を得ることができました。


  ミシシッピはアメリカの南部にありとてものどかな場所です。9月の初旬ごろまで気温は連日30度を超えておりとても暑かったのですが、中旬に入るとあっという間に寒くなり、上着を着ていないと外を歩けないほどでした。留学中に雪が2回ほど降りましたがそれは珍しいことだったそうです。 

 今までに何度か留学をしたことはありましたが、4ヶ月という長期間は初めてで、この留学を通して得られたものはたくさんありました。ここでは主に2つのことについて書こうと思います。 

 1つ目は国を超えてたくさんの友達ができたことです。これは私にとって何よりも留学してよかったと思えたことでした。もともと人と一緒にいるのが好きなので留学をしたら絶対に自分から積極的に話しかけることでたくさん友達を作ろうと決めていました。寮生活だったこともあり、毎日色々な人に出会いたくさんの人と話す機会がありました。留学中は自炊生活だったのですが、お互いに作ったものを交換しあって一緒に食べることが多くそれをきっかけに仲良くなった韓国人の友達や現地の友達とは今でも連絡を取り合っています。またBSUという現地学生主体の団体があり、週に1度留学生向けに交流イベントを開催していました。それにも毎週参加し、交友がさらに広がるきっかけになりました。特にBSUのイベントの一環でHalloweenに仮装をしたのですが、みんなで仮装をしてお菓子を食べたり、ダンスをしたり、たくさん写真を撮ったりと、このようなHalloweenを過ごしたのは人生で初めてだったのでとても楽しかったです。また帰国直前にも仲の良い友達同士で授業後にテニスをし、その後に寮に戻って夕飯を一緒に作って食べたのもとても良い思い出です。それ以外にも夜中までラウンジでみんなでお菓子を食べながら話したり、友達がギターを弾いているのをみんなで聞いたり、Squareという町の中心地にみんなでご飯を食べに行ったりと本当にたくさんの楽しい時間を過ごしました。少し勇気のいることかもしれませんが、恐れずに自分から行動することでこんなにもたくさんの素晴らしい友達に出会えたので本当によかったです。 

 2つ目は語学力が向上したことと知識が深まった事です。これは留学における1つの大きな目標でもありました。先ほど述べたように私は語学科目付きの学部授業を取っていました。ミシシッピ大学はアメリカ南部特有の南部研究という授業が有名で、自分もかねてより人種問題に興味があったので、 South and Race という授業を履修しました。学部授業は頻繁にテストがあり、課題も多いときには教科書を300ページ読むというような、日本にいるとはかけ離れた勉強量でした。ですがこの授業を通して人種の面から見たアメリカの歴史や、日本では取り扱わないような人種問題のことを勉強できたのはとても面白く良い機会でした。またこの授業の一環でとあるイベントに参加し、人種問題面で歴史的な場所であるMississippi Deltaという南部ゆかりの綿を大量栽培している広大な平野にも行きました。イベントで話されていた事は人種問題関係の内容で正直かなり難しかったのですが、自分が初めて見るようなことばかりで、世界ではこんなことが起こっていたのかと実際に目で見て知ることができたので参加したかいがありました。語学力ですが、セメスターが始まったばかりの時は先生や他の学生が何を言っているのかわからないことばかりで苦労する日々でしたが、終わりの方になると聞きとれる内容も増え、自分の言いたいことをすぐに言えるようになったり、何気なく口をついてでる英語に自分でも驚いたりと、英語力の向上を身をもって実感しました。また学部授業を履修したことで洋書を読む機会が格段に増え、reading skillも培われました。それに加えて日常会話もほとんど英語だったため、それによって英語で考える力も身につけることができました。

 
 この留学は本当にあっという間で私にとってかけがえのない4ヶ月となりました。また留学によって自分の意見をしっかり持ち、他人に流されず、自分が正しいと思ったことややりたいと思ったことを臆すことなくすぐに行動に移すようになりました。アメリカでたくさん刺激を受け、国を超えた友達を得たこと、語学力の向上、そして自分自身に変化をもたらすことができたのはこの留学だったからこそ経験できたことであり、自分にとって忘れがたい経験となりました。今はミシシッピでできた友達に1日も早く再開する日を楽しみにしていると同時に、少しでも成長した自分でいられるように日々自分のやりたいことに向かって努力しています。

  帰国後は通訳ゼミに所属し、アメリカで培った英語力をさらに伸ばすことで将来は人と人を繋ぐような世界で活躍する人材になるために勉強中です。まだまだ自分には足りないものがたくさんありますが、この留学で得たものを糧に人間的にもこれから成長していきたいと思っています。この記事がこれから留学する方の参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

①     友達とテニスをした際に

 

 ②     Halloweenで仮装をしました

 

③     ミシシッピ大学のキャンパスは美しいことで有名です