佐藤彩雪さんのオンライン留学体験談
① オンラインでの留学先大学を教えて下さい
アメリカのカリフォルニア州立大学サンマルコス校に2年の後期から留学していました。途中まで対面授業でしたが、コロナの拡大を受けて、3月中旬から私が履修していた全ての授業がオンラインでの実施になったため、日本に帰国して授業を受けていました。
② オンライン留学のきっかけは何でしたか
本来5月までのプログラムだったため、4月以降は留学を停止し東京女子大学の授業を受けるか、留学先のオンライン授業を引き続き受けるか迷いました。しかし、授業が楽しかったことに加え、「留学すると自分で決めたからにはやり切りたい」という思いがあったため、オンライン留学を選択しました。
③ 受講した、もしくは、受講中のオンライン授業の具体的な内容を教えて下さい
・1つ目は、1冊のテキストで英語4技能全てを練習する、海外留学生向けの授業です。異文化に関するトピックについてのグループディスカッションが各トピックにあり、期末試験は、グループプレゼンテーションと個人のものをそれぞれ1回ずつ課されました。Writing向上のために、毎週英作文の課題が出ました。また、留学生同士でディスカッションをする機会が非常に多く、会話力の向上と同時にお互いの文化や慣習を共有できました。
・2つ目は、演劇の歴史や構成について学習する講義です。教授の講義を聞き、1つのトピックが終了したらオンラインで小テストを受け、実際に演劇を鑑賞し自ら分析する課題もありました。中間及び期末試験には、1つのアメリカの演劇の構成やキャラクターの分析レポートが課され、試験数日前にはオンラインディスカッションの場が設けられていました。教授が現役の演者やプロデューサーを招いた講演もあり、充実していました。
・3つ目は、SNSや、ジェンダー、階級や人種差別など、今アメリカが抱える問題をテキストや講義、ディスカッションを通して考える授業です。講義前にテキストの指定された箇所か、教授から指定されたトピックについて考察し小レポートを提出しました。3月と5月に中間試験、最終試験には上記の問題についてのオンラインディスカッションがありました。生徒全員が自由に発言できる環境だったため、様々な意見に触れられました。
④ オンライン留学のお勧め点を3~5点ほど教えて下さい
・1つ目の利点は、日本にいながら海外の授業を受けることが出来る点です。日本から海外の学生と繋がることができ、一緒アイデアを共有することができます。
・2点目は、気軽に出来ることです。留学する時まず考慮することの1つは高額な費用だと思います。オンライン留学は自宅で授業を受けるため、飛行機代や生活費を考慮する必要がなくなります。
・3点目はストレスフリーであることです。留学したらまず時差や現地での生活に慣れなくてはいけません。オンラインの場合、自分が住み慣れた場所で授業を受けるため、新たな土地での生活に慣れるというハードルが無くなることから序盤から授業に集中出来ます。
⑤ オンライン留学を検討している人にアドバイスをお願いします
オンラインで授業を受けるためには、ネットワーク環境の確保が必要になるなど、大変なこともあるかと思います。しかし、日本とは違う海外の授業を受けることは非常に貴重な経験だと思います。実際に留学先に行くことに比べて気楽にできると思うので、ぜひ活用してみてください。
佐藤麻衣さんのオンライン留学体験談
① オンラインでの留学先大学を教えて下さい
アメリカ合衆国のアーカンソー大学(University of Arkansas)です。
② オンライン留学のきっかけは何でしたか
新型コロナの感染が拡大してきたことを受けて、3月中旬からオンライン授業に切り替わりました。
③ 受講した、もしくは、受講中のオンライン授業の具体的な内容を教えて下さい
・Introduction to Comparative Politics
比較政治学の授業です。政治学の基本的な概念や世界の国々の政治体制、比較分析の手法などを学びました。オンライン授業に移行した後は、授業内容についてのスライドが毎週アップされ、それを各自で学習した上でテストを受験しました。
・Composition 1
ライティングの授業です。要約や、自身でテーマを決めてエッセイを書き、添削などを行いました。オンライン授業に移行してからは、オンライン上でエッセイの評価やクラスメイト同士でエッセイの添削をしました。
・Media, Community & Citizenship
メディアリテラシーについての授業です。様々な角度からメディアについて学び、メディアを批判的に評価するスキルを身につけました。オンライン授業に移行してからは、動画が毎週YouTubeにアップされそれを視聴したのちにテストを受験しました。
・Basic Economics Theory & Practice
ミクロ・マクロ経済学の基礎の授業です。オンライン授業に移行した後は、YouTubeにアップされた授業の動画を視聴し、オンライン上で課題やテストを行いました。週一回のSI(ゼミのような授業)は同時双方向型で行われました。
④ オンライン留学のお勧め点を3~5点ほど教えて下さい
・リーズナブルに留学できる点です。
・グループワークやペアになって話す機会がとても多いので、オンライン上で英語でコミュニケーションを取ることができるようになる点です。
・日本にいても英語で授業を受け、英語漬けの生活を送ることができる点です。
・日本にいても日本人以外の人とつながりが持てる点です。大学に異文化交流サークルのようなものがあれば、SNSやメールなどをしてみると良いと思います。
⑤ オンライン留学を検討している人にアドバイスをお願いします
オンライン留学であっても人とのつながりを作ることが大切だと思います。オンライン上で英語でコミュニケーションを取るというのは初めはなかなか難しいかもしれませんが、初めは人とのつながりが生まれるきっかけは授業内しかないと思うので、そこが絶好のチャンスだと思います。個人的な意見ですが、グループよりもペアで何かをするときの方がより頻繁に話せる気がします。具体的に言うと、私の場合、ライティングの授業でクラスメイトとエッセイを添削する機会があり、そこでペアになった友達と仲良くなりました。授業内で友達を作っておくと、授業でわからなかったところや課題について聞けるのでとても頼りになります。また、このようなつながりは、授業以外でも英語を使う機会になるので、SNSのアカウントを交換して話すなどすれば長く関わりが持て、さらに英語力の向上が図れると思います。
高橋千尋さんのオンライン留学体験談
① オンラインでの留学先大学を教えて下さい
カリフォルニア州立大学サンマルコス校
② オンライン留学のきっかけは何でしたか
コロナで帰国することになったためオンライン留学となりました。オンライン留学を中止して東女の授業を履修する選択肢もありましたが、最後までやり遂げたいと思い、継続しました。
③ 受講した、もしくは、受講中のオンライン授業の具体的な内容を教えて下さい
・Gender and Sexuality in Pop Culture and the Media
大衆文化の中でジェンダー、セクシュアリティ、人種、階級などがどのように形成され、現代で描かれているのか、様々な映像から学びました。対面の時は週1回グループディスカッションの日がありましたが、オンライン授業は基本講義で、生徒が自由に発言していました。
・Global Studies
国民国家・国際機関・人権・環境問題・人口問題・感染症・グローバル化・ジェンダー問題・情報化社会・戦争と平和など多岐にわたる世界的な問題に関する授業でした。オンライン授業でもブレイクアウトルームを使ってクラスメイトと話す機会がありました。
・Oral Communication
ほぼ毎週クラスメイトの前でスピーチをしました。現地学生の前でスピーチをすることに対して恐怖がありましたが、たくさん練習して不安を最小限に抑えていました。オンラインでは多少緊張感は減りましたが、多くの人がカメラオンで聞いていたのでやはり緊張しました。
・English & Cross-Cultural Skills for University Success
留学生用の学部授業だったので、アメリカの大学で必要なスキルについて学びました。クラスメイトは全員留学生だったので、仲良くなれました。オンラインでも、対面とあまり変わらなかった印象があります。
④ オンライン留学のお勧め点を3~5点ほど教えて下さい
・サポートが手厚い
どの先生も日本から受講していることを考慮して優しく対応してくれました。時差があるので、リアルタイムで発表を行うか、録画発表にするか選択肢を与えてくれる先生もいました。
・ブレイクアウトルームは対面とほぼ同じ
対面でディスカッションをした時、自分から会話に入っていけなくても、あなたはどう思う?などと聞かれて発言することがありました。オンラインでは意見を交わすことが難しいので、一人一人順番に発言するような感じになり、むしろ発言する機会は多かったかもしれません。
・イベントがある
私が通っていた大学は、お昼休みや放課後にイベントが毎日のように開催されていました。オンラインになったら無くなってしまうと思いましたが、ありました。今後はもっと体制が整い、オンラインでも楽しめる企画が増えると予想しています。
⑤ オンライン留学を検討している人にアドバイスをお願いします
実際に行く場合も同じですが、留学は自分次第です。自分の行動次第でいくらでも充実させることはできるので、オンラインでも十分留学を味わえると思います。私は、オンラインで留学を継続してよかったと思うので悩んでいる方は是非挑戦してみてください!
矢野礼莉さんのオンライン留学体験談
① オンラインでの留学先大学を教えて下さい
カリフォルニア州立大学サンマルコス校
② オンライン留学のきっかけは何でしたか
わたしは国際英語1年間留学として2019年8月から留学を開始し、2020年5月中旬まで留学先大学の学部授業に現地で参加予定でしたが、アメリカ国内での新型コロナウイルス流行の影響で帰国日が予定より早まり、2020年3月末に日本に帰国したことがきっかけでした。帰国後は3年前期から東京女子大学の授業に参加するかそのまま留学先の学部授業をオンラインで受けるかを選ぶことが可能でしたが、わたしは留学先での履修科目を最後まで受講し、ファイナルも受けて単位を得たかったので後者を選択しました。
③ 受講した、もしくは、受講中のオンライン授業の具体的な内容を教えて下さい
・LING 100: English Grammar and Syntax
英語学におけるシンタックスの文法パターンを理解し、文法専門用語を使いながら英文中の単語の品詞を特定、節や句の分析を行う授業です。短い英文から徐々に複雑な分へと演習を発展させ、英文法の構造を根本的に理解することを目標としています。
・GEO 102: Oral Communication
Informative Speech, Background Speeches, Persuasive Speechなどの構成と聴衆の前での効果的なデリバリーの仕方を学習し、最終的にクラスで実践および発表をします。1セメスターで計8回ほどスピーチをしました。
・PSYC 100
心理学の基礎科目です。
・GBST 100
ペアやグループに分かれて環境・紛争問題を1つ取り上げ、クラスでプレゼンテーションを行います。ディスカッションなどで自分の意見をクラスメイトに共有する場面が多い授業でした。
④ オンライン留学のお勧め点を3~5点ほど教えて下さい
・オンライン留学では参加する授業はもちろんすべてネイティブのプロフェッサーによるオールイングリッシュなので日本の大学では経験できない英語漬けの生活が送れると思います。
・同じクラスの学生は国籍がさまざまなのでいろんな英語のアクセントを耳にすることができ、多国籍の友達も作ることができます。
・現地の大学生と同じ授業に参加し、英語を学ぶのではなく英語で学ぶことで、日常会話に使われる英語表現やスラングなども身につきます。
⑤ オンライン留学を検討している人にアドバイスをお願いします
オンライン留学中には、画面を通して一度に多くの人と英語でコミュニケーションをとることのできる貴重な機会がたくさんあります。日本からオンライン留学をする場合は時差の問題など多少不便に感じることもあるかもしれませんが、きっと特別な経験になるはずなのでぜひ挑戦してみてください!
山口遥さんのオンライン留学体験談
① オンラインでの留学先大学を教えて下さい
オーストラリアのグリフィス大学(Griffith University)に留学しました。
② オンライン留学のきっかけは何でしたか
元々は2020年2月から2021年2月まで現地で授業を履修する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で4月頃に帰国しました。その後、日本でグリフィス大学のオンライン授業を履修しています。
③ 受講した、もしくは、受講中のオンライン授業の具体的な内容を教えて下さい
留学先では、言語学や第二言語習得に関する授業を中心に履修しました。また、個人的に興味のあった観光学の授業や、海外から見た日本を学べる授業も履修しました。
・Learning and Teaching a 2nd/Foreign Language
第二言語習得の教授法について学ぶ授業です。昔からある教授法から最近考えられた教授法についても学び、グループでプレゼンテーションを行いました。Teaching Demonstrationでは、先生役1人と生徒役3人でグループが指定され、オンライン上で授業をしました。日本にいると「外国語学習=英語」というイメージをしがちですが、世界中にはたくさんの言語があり、それをたくさんの人が学ぼうをしているのだと気付かされます。日本人は1人だけでしたが、言語学習の難しさに理解がある先生やクラスメイトが多いので、楽しくも刺激の多い授業を受けられました。
④ オンライン留学のお勧め点を3~5点ほど教えて下さい
・日本で海外の授業を履修できるところ。自分の衣食住が安定している状態で海外の授業を受けられるのはオンライン留学の一番大きな魅力だと思います。
・発言がしやすいところ。対面授業だと緊張してしまう発言ですが、オンライン授業だとチャット欄も使えるので対面よりハードルが低くなります。一方で、積極的に授業に参加する必要があります。
・後から動画で授業を確認できること。私の留学先は、授業によっては対面の時から録音・録画を後から視聴できるものもありましたが、オンライン授業に移行後、全ての授業で可能になりました。理解できなかった、聞き逃した箇所を確認できますし、外せない用事ができた時も安心です。しかし、リアルタイムでの出席が必須、ディスカッションも成績対象、等の授業もあるので注意が必要です。
・時差に関して、オーストラリアはオンライン留学にオススメの国です。グリフィス大学があるゴールドコーストは日本との時差が1時間しかないので、日本での生活スタイルを崩さず授業を履修できました。
⑤ オンライン留学を検討している人にアドバイスをお願いします
オンライン留学は、皆さんが思い描く留学とは全く違うものになると思います。勉強以外にしたかった経験ができないかもしれません。しかし、ウイルスという見えない恐怖と戦いながら異国の地で生活するのは相当なストレスがかかりますし、毎日感染状況や飛行機の運行状況を確認しながら課題に取り組むのは結構な負担です。今いる場所で、今できることを全力で取り組んでください!