東京女子大学 現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻

 
東京女子大学公認サークル 
東京女子大学英語会Q.G.S.での活動紹介

こんにちは。東京女子大学国際英語学科三年の村松みほです。アメリカ文学ゼミに所属しています。

東京女子大学は、伝統ある学校であり、また小さなキャンパスではありますが、非常に美しく、のどかな空気が流れる、そんな場所です。そのような落ち着いたキャンパスで日々勉強に励んでいます。

私が所属する国際英語学科では、二年次後期に半年間の留学プログラムが予定されていて、国際英語を専攻するすべての学生には、半年間海外で勉強する機会が与えられています。大学在学中に留学することが目標の一つであった私は、この留学プログラムに惹かれ、留学がこの学科を選択した大きな理由の一つになりました。そして、大学二年の夏から三年の前期にかけて、アメリカにおいて留学をすることができました。この約8か月間、海外で現地の生徒とともに勉強できたことは、非常に貴重な経験となりました。

サークル活動として、私はQ.G.S.英語会のスピーチセクションのメンバーとして、一年生から活動しています。Q.G.S.は東京女子大学公認サークルで、スピーチ・カルチャー・ディスカッションの3つのセクションに分かれて、それぞれ活動しています。私はスピーチセクションに所属しており、そこでは平日週二回スタ会と呼ばれるものを放課後に開き、スピーチ作成についてのレクチャーや新渡戸杯に向けての会議などを行っています。Q.G.S.スピーチセクションは、年に数回、各大学が主催する英語スピーチ大会に向けて、スピーチを完成させていくことを主な活動内容としていますが、それに加えて、東京女子大学が主催する毎年秋に開催される新渡戸杯という英語弁論大会の運営を行っています。スピーチセクションの活動を通して、英語のスピーチ力やライティング力を身につけることができ、常に英語に触れていられるため、大学授業とはまた違った、私にとって常に刺激を与えてくれる場所になっています。また、新渡戸杯の運営に関しては、大会開催に向けて、開催日時や開催場所の決定、審査員の方へのご連絡など、すべて一から私たち自身で行っています。メンバーと共に一から大会を作り上げていくのは、かけがえのない経験です。Q.G.S.の活動は大学生活において非常に大切な時間となっています。                              

 東京女子大学の学生として、授業に励み、そして仲間と共に目標に向かって学べられる喜びを、日々感じています。


   
                                                                                                              

新渡戸杯の審査を終えて 
国際英語学科 教授
 鶴田知佳子
 

 東京女子大学にはQGSという英語研究会があります。Queen’s Garden Society「女王陛下の庭」というとても洒落た名前です。このQGSが主催するスピーチコンテスト第54回新渡戸杯で審査員およびスピーチに対するクエスチョナーをつとめました。初のオンライン開催で、準備が大変だったと思いますが、実にしっかり準備をしたと随所でうかがわれ、頼もしく思いました。また画期的ですが外部の聴衆にYoutubeでライブ配信されたのです。

 事前にどうZoomを用いて開催するのか、審査員を補佐するジャッジアシスタントを統括した村松さんが、詳細な説明を送ってくれたので安心して臨むことができました。部員全員でよく議論をして備えたのだと思います。ちなみに村松さんは国際英語学科3年、QGS部長の新保さんも国際英語学科3年で私のゼミに所属です。

 当日はハロウィーンである10月31日。しかも月に二回目の満月、英語でBlue Moon が1946年以来という日と重なりました。しかし朝から月は見えないと思いつつ、目が覚め外をみるとなんと良い天気。ミュージカルOklahoma!の中の歌、Oh What a Beautiful Morning を口ずさみました。この歌は、“Oh what a beautiful feeling, Everything’s going my way ”「何と素敵な朝、すべてうまくいきそう」、と歌いますが、本当にそのとおりとなりました。

 予選の3人の審査員から厳選された10人のスピーカーは、Swordというテーマで、どのようにこれから自らの将来を「刀」で切り開いていくか、熱く語りました。またQGSが作成したOpening Movie それにClosing Movie も、Sword にちなんだものでしたが、これもなかなかの出来ばえだったと思います。

 10人の各自8分のスピーチは、コミュニケーションや広く社会的な問題について、あるスピーカーは特定の現象についての注意や配慮をよびかける、あるいは自分の夢を実現するには何も社会通念や同調圧力に屈することはない、と力強く訴える、あるいは、社会的にタブーとされる話題であっても、果敢に意見を共有しようと呼びかけ、実に聞き応えがありました。クエスチョナーとして4分間の質疑応答の時間のために質問を準備しましたが、全員しっかりと答えました。質疑応答においても、たいへん質が高いコンテストだったと思います。何より、肝心なのはオンラインであっても全く支障がなく、全員のびのびと自分の思いを語ったことです。コンテストを成功させたQGSの皆さん、誇りに思って下さい。

翌朝、いつものように朝の散歩に出かけました。それでふと気づきました。月は朝からみえないと思い込んでいたけれど、あるいは東から上る太陽の日に照らされて西の空に月が見えるのでは、と夜明けの空をみあげました。すると!確かに夜明けの空に浮かぶ月があざやかにみえたのです。そこであらためて思いました。みえていないだけで、確かに存在しているものがあるのだと。スピーチをするとは、自分にみえたものを他の人と共有することである、自分がみえているものを他の人と共有する行為だと、あらためてスピーチコンテストを開催してスピーチを共有することの意義を実感できました。意義深いコンテストでした。