東京女子大学 現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻

「ハワイスタディーツアー」に参加して
東京女子大学国際英語学科2年 稲垣恵里香 大門菜月

私たちは2019年3月20日から3月27日までの8日間、安部由紀子先生監修の下スタディーツアー「ハワイアンの伝統文化と環境リーダーシップ研修」に参加しました。このツアーは東京女子大学の学生17人が参加し、様々な志望動機の仲間が集まりお互いを刺激し合いながら、持続可能な開発目標(SDGs)、リーダーシップ、ハワイアンの伝統文化、について学ぶことが出来ました。


   SDGsのロゴマーク ©国連広報センター

持続可能な開発目標目標(SDGs)は国連が採択した2016年から2030年までの世界の共通目標であり、「海の豊かさを守ろう」、「平和と公正をすべての人に」、「住み続けられるまちづくりを」など17の目標で構成されています。私たちはこの17の目標をどう実現していくか、ツアー全体を通して考えました。スーパーを訪れた際、レジ袋の有料化や、使用後のたまったペットボトルを持って行くとお金が一部返金されるシステムがあること、屋台で食べたガーリックシュリンプの容器が紙であったことなどからハワイ全体として環境問題について取り組んでいることが分かり、日本よりも進んだ対策を行っていると感じました。パールハーバーにある資料館を訪れた際、日本とアメリカの両方の視点で戦争について向き合うことが出来て、平和であることの大切さや、平和とは何かについて深く考えるきっかけとなりました。カイルアのピルボックスという住宅街にある観光スポットを訪れた際、観光客が多く訪れる故に起きてしまう、騒音問題やゴミ問題、環境破壊について学び、観光客と地域住民の共生の難しさについて実感し、持続可能なまちづくりの大切さについて考えることが出来ました。


       ピルボックスにて集合写真 

私たちがツアー期間中滞在したハワイ大学のEast-West Center でYoh Kawakami さんからリーダーシップを発揮する上での心構えを教えていただきました。私たちもグループに分かれて様々なアクティビティーをする中で、クリティカル・シンキングという思考法を学び、リーダーシップの基盤を築けたと実感しました。自分はリーダーシップがとれるかどうかは才能のような素質で決まると思っていましたが、このリーダーシップ研修を通して自分の努力次第でリーダーシップを発揮できると分かりました。

パロロ本願寺や日系老人ホームおよび日本文化センターを訪れた際に日本とハワイの繋がりについて認識出来たとともに、カピオラニ・コミュニティー・カレッジでの学びを通してハワイアンの人々が大切にしているアロハスピリットについて学ぶことが出来ました。アロハスピリットとは、Akahai=思いやり、Lokahi=調和、Olu‘olu=喜び、Ha’a Ha’a=謙虚、Ahonui=忍耐を指しますが、この頭文字のALOHAという言葉は挨拶で使われているものでもあります。ツアー中にALOHAという挨拶から始まり、ハワイの方々の暖かさからアロハスピリットを全身で体感しました。また、アロハスピリットから自分らしくあること、生きることの大切さに気づきました。




写真上は稲垣恵里香さん、下の中央は大門菜月さん

このスタディーツアーを通して、ハワイを観光で訪れただけでは気づくことや学ぶことが出来なかった多くの宝を得ることが出来ました。持続可能な開発目標(SDGs)を実現させるために、この研修で学んだリーダーシップやハワイの伝統文化の良さを日本に持ち帰り、この地球に生きる一人の責任ある人間として自覚ある行動をしていきたいと思います。また、この体験を多くの人に共有することで、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に繋げていきたいです。

このスタディーツアーはこのツアーを企画してくれた安部由紀子先生、東京女子大学国際交流センタースタッフのみなさま、現地でツアーを支えてくれたYoshi Tsurumiさん、Vince  M. Okada-Coelhoさん、Yoh Kawakamiさんを始めとする多くの方々の協力があり、ツアーを成功させることが出来ました。17人の仲間とツアーを企画・協力してくださった多くの方々に感謝しています。Mahalo!(ありがとう)