東京女子大学 現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻

高等学校教科別セミナー開催報告

東京女子大学が毎夏、中学、高校、予備校教員の方などを主対象に無料で開催している「高等学校教科別セミナー」が8月23日、本学で開催されました。国際英語学科から本合陽教授、森博英教授、安部由紀子准教授が登壇しました。

森教授は「Second Language Acquisition 101: How Second Language are Learned」をテーマに、英語は早く学び始めるといいのか、英語の教師は学習者の誤りをどのように直したらいいのか、覚えた英文法の「知識」と身につけた英文法の「能力」との関係はどのようになっているのかといった話題を扱いました。各話題について参加者の皆さんからの意見をうかがった上で、関連する第二言語習得研究の結果を解説しました。さらに、そのような研究の成果を踏まえた英語の教え方や学び方についての提案もしました=下記写真=。



本合教授は「LGBTQの視点から読み直すアメリカ古典文学」をテーマに、19世紀末、まだLGBTQといった概念のなかった頃に書かれたKate ChopinのThe Awakeningを、LGBTQ、特にQ=queer/questioningという、アイデンティティをあえて固定的にとらえない概念を持ち込み、主人公の死を考え直してみると、なぜ死を作者が描かないではいられなかったのかが良く理解できるという趣旨の講義をおこないました。

安部准教授は「CLIL (Contents and Language Integrated Learning)を活用した持続可能な開発目標(SDGs)教育」をテーマに、欧州で1994年にはじまり、日本でも近年急速に普及している教科科目やテーマの内容(content)と外国語(language)学習を組み合わせたCLILという教育アプローチを紹介。「持続可能な開発目標(SDGs)」をテーマにどのような講義展開が可能かを、アクティブ・ラーニングを交えながら、紹介しました。

 参加した教員からは、「実践的な講義展開の方法が学べてとても良かった」「無料でこのような学ぶ機会をいただけて大変ありがたい」「過去にも参加しましたが、毎回とても勉強になります」など声が寄せられました。