バイデン大統領就任演説の
同時通訳をつとめて思ったこと
~国際英語学科で希望のストーリーを作りましょう~
鶴田知佳子
1月21日の早朝(1月20日の深夜)アメリカのバイデン大統領就任演説の同時通訳をつとめました。
通訳者として、いろいろな人の人生のさまざまなストーリーのいわば伴奏者になるのですが、この仕事は特にアメリカという世界でいちばん強い国、その国でいちばん力のある人のことばの通訳です。ひとこと、ひとこと心をこめて通訳したつもりです。
バイデン新大統領の演説のなかで特に以下の2箇所に注意をひかれました。
アメリカの物語をつくっていくのは私たち全員だ
But the American story depends not on any one of us, not on some of us, but on all of us.
アメリカの可能性を信じて個人の利益ではなくみなのために、ともにアメリカの物語、恐れではなく希望の物語を作っていこう
Thinking not of power but of possibilities. Not of personal interest but of public good.
And together we will write an American story of hope, not fear
同じことを私は国際英語学科について、皆様にお伝えしたいと思います。
皆さんが大学でおこなっていくこと、それは皆さん自身がそれぞれのストーリーをこの大学という場において作っていく、それがあわさって東京女子大学国際英語学科のストーリーとなるということです。そしてここは、国際英語学科は、そんな皆様に可能性を与えられる場なのです。自分を信じて一緒に希望の物語をこの学科で作っていってもらえたら、とバイデン新大統領の演説を通訳して思いました。