東京女子大学 現代教養学部 国際英語学科 国際英語専攻

第17回学生通訳コンテスト参加報告 -  幅広い学びの体験

                                                                                                                                                    国際英語学科3年 蒲田鞠

 この度、名古屋外国語大学主催「第17回学生通訳コンテスト」で4位にあたる審査員奨励賞をいただきました。
学生通訳コンテストは、全国11大学から集まった代表学生たちが、一定のテーマで⽇本語と英語で話される内容を逐次通訳し、内容の正確さや表現の豊かさを競い合う大会です。本番では約30秒間文章が読まれた後にその内容を1分間の制限時間で通訳するというやりとりが、英日/日英2回ずつ交互に、4回繰り返されます。
今回のトピックはこちら。事前に重要語句のリストは与えられますが、自分のトピックは当日決定します。そのため、事前の練習では、全てのトピックについて包括的に学ぶ必要がありました。

 私は最終番手の11番目でしたが、待っている間に耳にする他学生のレベルの高さに圧倒され、終始心が落ち着かない状態でした。自分の出番が目前に迫り、緊張も最高潮に達していましたが、私を推薦し、毎週の練習に対応下さった通訳演習の先生と、練習用例文を作成下さった、出場経験者で4年生の久光さんからの「Good luck! 楽しんで!」というメッセージのおかげで気持ちがスッと軽くなりました。お二人の励ましが、授業、アルバイト、その他の課外活動で忙しい中でも逃げずに取り組んできた自分に自信を与え、あとは楽しむだけだと思わせてくれました。

 今回の結果を受け、日頃の国際英語学科での学びが私をここまで成長させてくれたと実感しました。国際英語学科では専門領域にとらわれず、広い視点で英語と関わることができます。私の場合、普段は英語教育を主軸としていますが、3年生の前期に興味があった通訳の授業を履修することができ、そこでの姿勢を評価していただいた結果、今大会に出場することができました。また、国際英語学科では、普段からネイティブの先生だけでなく学生同士でも英語でディスカッションをする機会が多いため、目的を持って英語を話す力が身につきます。

 通訳コンテスト出場という新たな挑戦により、今まで気づかなかった自分の強みを発見することができました。英語を話せるだけでなく、英語で何ができるかが求められている現代において、このような幅広い学びの機会はとても貴重です。この恵まれた環境を存分に活かし、グローバルに活躍できる人材を目指し、今後も学び続けたいと思います。
   

 

 


「学生通訳コンテストを応援して」 

                                                                                                                                                                                       国際英語学科 4年 久光美涼

 蒲田さんの審査員奨励賞、おめでとうございます!私は昨年出場させて頂いた経験から、予想例文の作成などコンテストに向けた準備をお手伝いし、毎週木曜夜の準備セッションにも何度か参加しました。そのことで、自分自身も大きな学びとなりました。

 また、今年もハイレベルなコンテストで、昨年経験した緊張感や大勢の方の前で通訳を通訳を行うことに対するプレッシャーを思い出しました。そのような挑戦を乗り越え、賞こそ獲得は至らなかったものの満足のいく通訳が出来たのはご指導頂いた先生をはじめ、周りの方々のサポートのお陰です。自分の人生でも記念に残る日でした。実は入学時にはTOEIC300点ほどしか取れないほど英語が苦手だったのですが、今では何とか通訳も形になり、TOEICも850点以上獲得できるようになりました。たとえ英語を苦手と感じる学生がいても、親身に成長を支えてくださる環境が、国際英語学科の学生の成長の裏にあるのだと感じています。