専攻紹介
英語を学び始めた頃、なぜこんな言い方をするのだろうと疑問に思ったことはありませんか。日本語の表現の仕方との違いに当惑したことはありませんか。英語圏の小説を読み、芝居、ドラマや映画を見て、感動する一方で、何か違和感を覚えたことはありませんか。
哲学者ウィトゲンシュタインは、「私のことばの限界は、私の世界の限界である」と言っています。英語を学び始めた頃にふと感じた思いをもっと突き詰めてみませんか。英語という、日本語とは色々な意味で異なる言語との様々な出会いを通して、あなたの「世界の限界」を広げてみませんか。
英語文学文化専攻での学びが、あなたの「世界の限界」を大きく広げてくれることでしょう。英語文学文化専攻のスタッフは日々、あなたの世界を広げるために努力を重ねています。
英語を学び、
世界に自分を表現できるあなたになる
英語が得意なあなた。得意とは言えないけれど好きなあなた。もっと勉強したいあなた。
英語文学文化専攻で、「得意」をもっと伸ばしましょう。「好き」を「得意」に変えましょう。
英語のスキルを鍛え、英語学のクラスで英語という言葉を考え、世界に広がる英語圏の文学や文化のクラスで英語らしい表現と発想を学び、英語で考え、積極的に英語で表現できるあなたになりましょう。
一に英語、二に英語:英語を読み、考え、
英語で伝える力を身につける
英語文学文化専攻の特徴は、なんといっても英語。1年次、2年次、3年次と段階を踏み、ネイティヴ・イングリッシュ・スピーカーの教師によって、特に書くという作業に焦点を当て、スキルとしての英語力を身につけていきます。英語漬けの毎日を楽しんで下さい。
英語を読む授業では、英語の表現だけでなく、英語の発想、英語の論理も学んで下さい。卒業論文につながる様々な芽が見つかるはず。
最後まで英語:仕上げは英語で書く卒業論文・
英語で行うファイナル・プリゼンテーション
卒業論文は20ページから25ページの英語の論文。「そんなもの書けるわけない。」一年生になったときにそう思う人は多いはず。
ファイナル・プリゼンテーションを選択する学生は、15ページから20ページの論文に、最終試験は英語によるプリゼンテーション。さらには質疑応答も英語で行う。
でも、「英語漬け」の毎日と、それぞれの分野で伸ばした発想の力で、みんな乗り切って卒業していきます。
指導教員による徹底的に赤の入った原稿を書き直していきます。ゼミの仲間とプリゼンテーションの練習を行います。卒業論文やファイナル・プリゼンテーションにかける多くの時間。それに見合う満足感。そうやって培った考える力や真面目な姿勢、そして根性が、どこの世界でも評価されています。
言葉は文化、文化は言葉:
英語を学び、文化を知る
“sister” って、「お姉さん」? 「妹」?
地下鉄、イギリスでは “tube” 、アメリカでは “subway” 、なぜ?
「小説」って、英語ではnovel。でもnovelのもともとの意味は「新しいもの」。「小説」って、いつ、どのように生まれ、なぜ新しかった?
“Tiger! Tiger! burning bright”というは有名な詩の一節。「虎がアカアカと燃える!」って、どういうこと? "Rose is a rose is a rose is a rose." って詩の一節もあるけれど、これは?
文化があるから言葉が生まれるのか、言葉があって文化が築かれるのか。ちょっとした疑問が、言葉と文化の関係という大きな問題へと膨らんでいきます。言葉は、モノの名称を越えた人間の想像力そのものなのです。
英語ということば:英語という言葉の仕組みを
学び、英語を使う社会や文化を考える
knightという綴りなのに、なぜ発音は「ナイト」? Ross loves Rachel.(ロスはレイチェルが好き)と言うけど、なぜRoss Rachel loves.ではないの? 英語には丁寧な言葉づかいってあるのかな? オバマ大統領とエリザベス女王の英語ってどう違う?
これまで英語を勉強してきて感じたはずの、いくつもの「なぜ?」「どうして?」。英語という言語そのものの「不思議」を学問的に解明してみませんか。
本学では「英語の歴史をたどる」「英語の内部を探索する」「英語と文化や社会のかかわりを考える」の3つの観点から英語の諸相を体系的に学ぶことができます。
文学はすべてを映す:英語圏の文学を通して
文化を知り、文化を通して文学を考える
文学作品は世界の、社会の、人間関係の縮図です。作品に描かれる様々な要素を読み解いていく快楽は、自分と向き合うところから生まれる深いもの。他の学問ではなかなか味わうことができません。
「文学は嫌い」という声を良く聞きます。「文学がわからない」ならまだしも、なぜ「嫌い」になってしまうのでしょう?
一度授業を受けてみて下さい。授業を受ければ、文学って面白い、きっとそう思うはず。文学を学び、自分の感性をもっと磨いてみませんか。
文化は力:
文化が生じる仕組みを英語で学ぶ
周防正行監督の「Shall We ダンス?」と ハリウッド映画の“Shall We Dance?” リメイクなのに随分違う。役所広司とRichard Gereの違い? そもそもダンスの文化の違い?
ものの見方を伝えるのは文化の営み。文化はどのように伝わるのか、文化は日常生活でも働く様々な力関係と密接に関わります。
カルチュラル・スタディーズを学び、英語によるプレゼンテーションの練習をして、絡み合う力関係の糸をみんなの前でほぐしてみませんか。
英語で書く卒業論文、英語で行う
ファイナル・プリゼンテーション
一年生からの教育を通して自分の力で書いていく力をつけていきます。4年次にはゼミの教員の指導を受け、卒業論文を書き上げ、ファイナル・プリゼンテーションに向け準備します。
英語文学文化専攻の学生の底力は、その努力のなせるわざ。
2015年度卒業論文題目より
- A Study of J.K. Rowling: Representations of Female Characters in Harry Potter
- A Study of Our Mutual Friend:Two Marriages Transcending the Class Differences
- A Study of William Shakespear: Humanism and Fatalism is Romeo and Juliet
- A Study of Sylvia Plath: The Conflict of a Young Woman in The Bell Jar
- Hero or Racist: Representations of Huck/Twain in Adventures of Huckleberry Finn
- A Study of Richard Wright: Bigger's Distorted Sense of Guilt in Native Son
- Words Denoting "joy" in English: From a Viewpoint of the History of English and Loan Words
- Engish for Multilingualism and Globalization: Globish as an Artificial English and Singlish as a Natural English
- A Study of Argument Structure of English: A Semantic Approach to Ditransitive Constructions
- The Diversity of Love: The Mayor of Castro Street and the Golden Age of Homosexual Movement
- A Study of surveillance Society: 1984 and Japanese Society